2000年代にハードロックのイメージってあまりない方が多いと思います。実際、ハードロックの全盛期は70年代、80年代後半には次のブームへ移っていました。
そこで、2000年代ハードロックをお探しの方へ、2000年代(2000~2009年)ハードロックの名盤を5枚紹介します。
2000年代洋楽ハードロックの名盤:Black Gives Way to Blue
アメリカのロックバンド、アリス・イン・チェインズの2009年にリリースされたアルバムです。
デビューは90年代で、ニルヴァーナなどとともにグランジブームを代表するバンドでもあります。一時代の主役でしたが、2002年にフロントマンのレイン・ステイリーが薬物により死亡。これによりバンド存続の危機を心配されましたが、このアルバムによって奇跡の復活を遂げました。
アリス・イン・チェインズはボーカルに特徴があるバンドだったため、新ボーカルを迎えてからの初アルバムで期待以上に不安も大きかったと思います。
しかしそれは杞憂だったと、安心して聞くことのできるアリス・イン・チェインズの新章はじまりです。
Check My Brain
アリス・イン・チェインズ
2009/08/17 ¥250
2000年代洋楽ハードロックの名盤:Contraband
ガンズ・アンド・ローゼズのメンバー、スラッシュとダフ・マッケイガン、元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイランドなどを中心に結成されたロックバンド、ヴェルヴェット・リヴォルヴァーのデビューアルバムです。
ところどころスラッシュのギターサウンドはガンズ・アンド・ローゼズを彷彿とさせます。
とはいえ、ガンズ・アンド・ローゼズのように癖はなく、熱い荒々しいロックというよりはクールでかっこいい。爽やかささえ感じます。
ほぼガンズ・アンド・ローゼズのメンバーで構成されているのにガンズっぽさを感じさせないのは、ボーカルのスコット・ウェイランドのアクセル・ローズとはまったく異なる疾走感あるボーカルだからでしょう。
残念ながらボーカルのスコット・ウェイランドは2015年に薬物・アルコールにより中毒死し、このボーカルを聞くことは叶わなくなりました。
Dirty Little Thing
ヴェルヴェット・リヴォルヴァー
2004/05/17 ¥200
2000年代洋楽ハードロックの名盤:Pearl Jam
アメリカのロックバンド、パール・ジャムのアルバムです。
パール・ジャムもまた、ニルヴァーナと同じようにグランジブームを支えたロックバンド。ロックが本来の意味ではなくスタイル、ファッションなどにも用いられ、その目的が損なわれつつある2000年代。ロックが終わったと言われる中、パール・ジャムはロックの意義に立ち返りました。
うるさいくらいの爆音ギターに攻撃的なボーカルはロックの真骨頂。キャリア15年、アルバム8枚目にして打ち出した名盤は、21世紀最高で最後のロックアルバムかもしれません。
Life Wasted
パール・ジャム
2006/05/02 ¥200
2000年代洋楽ハードロックの名盤:One by One
グランジ旋風を巻き起こしたニルヴァーナのドラマー、デイヴ・グロールによって結成されたロックバンド、フー・ファイターズの名盤。
ゴリゴリ王道ロックなサウンドは2000年代の音楽シーンには似つかわしくない気がする。
それでも400万枚以上も売り上げ、ニルヴァーナ世代からそれより下の世代までも魅了したのはカート・コバーンの幻影がまったく見えないからかもしれません。
重々しく暴力性たっぷりのサウンドが最高にロックです。
All My Life
フー・ファイターズ
2002/09/07 ¥200

2000年代洋楽ハードロックの名盤:Because of the Times
ガレージ・ロック寄りな泥臭いサウンドとあか抜けないボーカルが印象的なアメリカのロックバンド、キングス・オブ・レオンの3枚目のアルバムです。
そう、彼らの音楽は泥臭い。
しかし、音楽性に磨きがかかり進化したサードアルバムは土臭さが少し消えて完成度の高いロックアルバムに。土臭さのあるロックはなかなか受け付けないという人も少なくないと思いますが、キングス・オブ・レオンの3枚目アルバムなら程よいです。洗練されすぎず、田舎過ぎず。地方都市感があります。
My Party
キングス・オブ・レオン
2007/03/30 ¥200
2000年代の名盤はこれを聞こう!
意図せずアメリカのロックバンドだけになってしまいました。しかしそれもしかたないのです。ロックといえばUKロック!という人も多いと思いますが、実際2000年代はUKよりもUSのほうが勢いがあるのです。
ぜひ、2000年代ロックの名盤をお求めの際はご参考に。