1990年代までならかろうじて聴いていたロック。
でも2000年代なんてもうほかのジャンルに圧倒されて名盤なんてないんじゃ?
そう思った方はぜひ、本記事で挙げているアルバムを聴いてから2000年代ロックが終わっているかどうかを判断してみてはいかがでしょうか。
意外と名盤も多く、あ、これも2000年代かというものもあると思います。
2000年代洋楽ロックの名盤①ホット・ファス
アメリカのロックバンド、ザ・キラーズが2004年にリリースしたデビューアルバム「ホット・ファス」。
世界で700万枚のセールスを記録する大ヒットで、このアルバムからは2曲シングルカットされました。
なんといっても聞きやすくてキャッチーなメロディをもつ楽曲が多く、日本でも人気が高いです。
いかにもアメリカンなロックではなく、バンドのフロントマンであるブランドン・フラワーズの音楽性から80年代UKロックを彷彿させるようなシンセサウンドが特徴。
どことなく懐かしい雰囲気を帯びているため、ロックは80年代が至高だという方にもおすすめの名盤です。
ミスター・ブライトサイド
ザ・キラーズ
2003/09/23 ¥250
2000年代洋楽ロックの名盤②ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット
ライブ会場で配布した無料デモ音源がネットで話題になったことをきっかけに、一気に鮮烈なデビューを飾りロックスター街道まっしぐらとなったアークティック・モンキーズ。
ネットでの口コミで、というのには時代の変化を感じずにはいられません。
その楽曲の切れ味は鋭く、ちょっと生意気さも感じるロックは若いファンはもちろん、往年のロックファンをも虜にしてしまいました。
音楽がレコードやCDではなくデータとなってしまった近年、これに関して数々のミュージシャンが懸念を抱いていました。
しかしたとえ音楽がダウンロード販売中心になったとしても、とんでもない魅力を持つ音楽はアルバムごと愛されるんだなと感じます。
I Bet You Look Good on the Dancefloor
Arctic Monkeys
2005/10/17 ¥150
アークティック・モンキーズのおすすめアルバムランキングはこちら!

2000年代洋楽ロックの名盤③ザ・ブラック・パレード
アメリカのロックバンド、マイ・ケミカル・ロマンスが2006年にリリースしたアルバム「ザ・ブラック・パレード」。
癌を患った人が死を迎え死後の世界(地獄)でブラック・パレードに参加する・・・というコンセプト・アルバムです。
死という重い題材ではありますが、エモーショナルなボーカルのためサウンドはノリの良いオルタナティヴ・ロックという感じ。
歌詞は別として、疾走感があって気持ち良いです。
中でも「ウェルカム・トゥ・ザ・ブラック・パレード」はこの手のジャンルのバンドにしては大作。
Welcome to the Black Parade
マイ・ケミカル・ロマンス
2006/09/12 ¥200
2000年代洋楽ロックの名盤④バイ・ザ・ウェイ
レッド・ホット・チリペッパーズといえば80年代、ファンクというイメージが強いです。
成長した彼らは、歌を中心とした音楽へとこれまでのスタイルを変えました。
アルバムの制作過程ではジョン・フルシアンテとフリーの対立がますます深まり危機の直面にありましたが、それを乗り越え生み出したのが今作。
ジョン・フルシアンテは現在はバンドから脱退していますが、やはり良いアルバムには相応のバックグラウンドがあるものなんだなと感じます。
楽曲は、彼らの持ち味であるファンクが影を潜めているため、これまで受け付けなかった層にもすっとなじむような曲がそろっています。
もしレッチリを敬遠していたという方がいればこの名盤を。
By the Way
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
2002/06/10 ¥250
2000年代洋楽ロックの名盤⑤イズ・ディス・イット
マンネリ化していた2000年代のロックに刺激・衝撃をもたらしたのが、ザ・ストロークスが2001年にリリースしたアルバム「イズ・ディス・イット」。
このころのロックバンドは、エリート出身が多くキャリア志向の傾向にありました。
かつての怒り・反抗精神という目的をもった本来のロックバンドというのが完全に過去のものになっていたんですね。
しかしこの2000年代で、再度ロックを思い出させたのがザ・ストロークスの「イズ・ディス・イット」。
生々しくリアルなロックはこの時代においては古くさいと感じるかもしれない。
でも絶賛されているのは、ロック魂を求める人々が多いからなんでしょうね。
ハッと目を覚まされる名盤。
The Modern Age
The Strokes
2001/07/30 ¥200
2000年代洋楽ロックの名盤⑥キッドA
2000年にレディオヘッドがリリースしたアルバム「キッドA」。
レディオヘッドっておそらく食わず嫌いしている人も少なくないと思うんです。
ですが、そんな人に一度チャレンジしてほしいのが「キッドA」。
ロックの概念を覆す、枠にとらわれない音楽にはファンにとどまらず、ミュージシャン、音楽評論家にまで衝撃を与えました。
知性、柔軟性、発想。
上記すべてが詰め込まれているのがこのアルバムなのです。
いつの時代も実験精神あふれるレディオヘッドが世界で広く受け入れられているワケが、「キッドA」を聴けばわかります。
2000年代以降のロックシーンを牽引するのは彼らだと確信しますよ。
Idioteque
レディオヘッド
2000/09/27 ¥250
レディオヘッドの最高傑作はどれかについては下記で解説しています↓

2000年代洋楽ロックの名盤⑦エレファント
ザ・ホワイトストライプスが2003年にリリースしたアルバム「エレファント」。
同じ時期に登場したガレージ・ロックバンド勢とは完全に一線を画すことをこのアルバムで彼らは証明しました。
なんといってもジャック・ホワイトの往年の伝説級ギタリストらすら凌駕する勢いのギターテクニック。
ニルヴァーナ以降のロックシーンで登場したギタリストでは間違いなく1番の逸材です。
そしてここにセンスが加わるんですから無敵といっていいでしょう。
どんな音でもスタジオで再現できてしまう近年において荒々しく生々しいロックはロック全盛期を知らない若い層にも届くはずです。
Seven Nation Army
ザ・ホワイト・ストライプス
2003/03/07 ¥200
2000年代洋楽ロックの名盤⑧ハイブリッド・セオリー
リンキン・パークが2000年にリリースしたアルバム「ハイブリッド・セオリー」。
デビューアルバムにして完成形のこのアルバムはまさにハイブリッドで、ヒップホップの要素も取り入れています。
すごいのはやはりヘヴィなサウンドでアグレッシブさに圧倒されてしまうのですが、メロディがしっかりとしているところ。
メロディを追えばすごくキャッチーでわかりやすいんですよね。
そこが洋楽をあまり聞かない層でもとっつきやすい要因だと思います。
「In The End」はカッコよさの中にも美しさすら感じます。
In the End
LINKIN PARK
2000/10/24 ¥250
2000年代洋楽ロックの名盤⑨ダズ・ディス・ルック・インフェクテッド?
2002年にカナダのポップ・パンクバンド、SUM41が2002年にリリースしたアルバム「ダズ・ディス・ルック・インフェクテッド?」。
90年代にポップ・パンクというジャンルを広めたのがグリーン・デイなら、そのジャンルの人気をさらに加速させることに貢献したのは彼らですね。
ただしグリーン・デイの劣化版というわけでもなく、ヘヴィメタルチックな激しいサウンドで、SUM41の音楽を確立させています。
そして彼らの名曲・代表曲とされる楽曲がここに集中しているので、ポップ・パンクの名盤としてCDラックに加えておきたいところです。
Still Waiting
SUM 41
2002/11/18 ¥250
2000年代洋楽ロックの名盤⑩ウィズ・ティース 
アメリカのロックバンド、ナイン・インチ・ネイルズが2005年リリースしたアルバム「ウィズ・ティース」。
2000年代に入り新境地を目指した彼らの渾身の本作で、ビルボード200に2度目の1位を獲得する快挙を達成しました。
というのも90年代のナイン・インチ・ネイルズは、良くも悪くも尖ったサウンドを持っていて万人受けするものではありませんでした。
しかし「ウィズ・ティース」ではこれまでの音楽性とはうってかわり、歌が中心のあたたかみが感じられる作品になっています。
それでいて前作までのファンを切り捨てるわけでもなく。
従来のファンを飽きさせず新たな一面を見せ、さらに新規ファンをも獲得したナイン・インチ・ネイルズにとっても重要な1枚となりました。
You Know What You Are?
ナイン・インチ・ネイルズ
2005/05/03 ¥250
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2000年代洋楽ロックの名盤を聞こう!
以上、2000年代ロックの名盤10枚の紹介でした。
2000年以降に良いロックがあるの?という方はぜひ、ピックアップした名盤から聞いてみてはいかがでしょう。
どれもロック史に残る最高の名盤ですよ。