ビートルズにビーチ・ボーイズ、ジミ・ヘンドリックス、ボブ・ディラン・・・
60年代ロックの名盤といえばまっさきに上記のようなロックミュージシャンのアルバムが挙げられるのではないでしょうか?
たしかに彼らは偉大。
ですが、華やかなロックスターの影に隠れて目立ちはしないものの隠れた名盤も存在するのです。
今回は、そんな60年代ロックのあまりランキングに載らない隠れた名盤を紹介します。

60年代ロックの隠れた名盤:ソフト・マシーン
イングランド出身のロックバンド、ソフト・マシーンの「ソフト・マシーン」。
ソフト・マシーンといえばプログレッシブ・ロックバンドとして知名度が高いですが、初期はサイケデリック・ロック。
このアルバムはサイケデリック・ロック期のもので、歪んだオルガンとギターの音が印象深いです。さらにそこにこれまた歪んだボーカルが乗っかるので不思議な唯一無二なサウンドを生み出している。
サイケデリック・ロック全盛期の60年代後半においても攻めた音楽性を持つアルバムです。
Hope for Happiness
Soft Machine
1968/12/01 ¥250
60年代ロックの隠れた名盤:フォーエヴァー・チェンジズ
アメリカのロックバンド、ラヴの「フォーエヴァー・チェンジズ(Forever Changes)」。
リリース当時はドアーズやジミ・ヘンドリックスといった強力すぎるロックスターたちが注目を浴びていたため話題にはあまりならなかったようです。
しかし年月とともにアルバムへの評価が高まっていき、60年代ロックの隠れた名盤として今も愛されています。
このアルバムはサイケデリック・ロックに分類されますが、サイケにイメージされる歪んだ世界のような不安感はありません。サイケだけど、フォークやカントリーを思わせる懐かしさと温かさがあります。
Andmoreagain
LOVE
1967/11/01 ¥250
60年代ロックの隠れた名盤:The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators
アメリカのロックバンド、13thフロア・エレベーターズの「PSYCHEDELIC SOUNDS OF The 13th Floor Elevators 」。
サイケデリック・ロックの要素を持つ作品は数あれど、ここまで強烈なサイケ感を放つアルバムはこれしかありません。
ボーカル、楽器が怪音すぎます。サイケデリック・ロックとしてはその属性が表す音楽をこれでもかというほど体現していますね。
酔いそうになるほどの歪みある世界観、目が回りそうなサウンドを心地よく感じるか不気味に感じるかは人それぞれ。あなたはどう感じるでしょうか?
Roller Coaster
13th Floor Elevators
1966/01/01 ¥150
60年代ロックの隠れた名盤:おばあちゃんの温室のドーナツ
イギリスのロックバンド、ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンドの「おばあちゃんの温室のドーナツ」。
まるで演劇でも見ているかのような感覚がする作品で、ジャズや芸術性、いろんな音が詰め込まれた濃縮感がすごいアルバムです。1枚で多くの音と出会えます。
やりたいことをすべてこのアルバムで実現したかのように何でもありなごちゃまぜ作品は退屈せず楽しいのですが、そのぶん音が多すぎて聞き終わったことには少し疲労感があります。
なかなか出会えないアルバムです。
Beautiful Zelda
ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド
1968/12/01 ¥250
60年代ロックの隠れた名盤:まぼろしの世界
アメリカのロックバンド、ドアーズの名盤といえば「ハートに火をつけて」。
もちろん名盤に違いありませんが、セカンドアルバム「まぼろしの世界」も1枚目に匹敵するくらいの名盤です。
一貫して暗い鬱々とした空気をまとっているのですが、なぜかその空気感が心地よく心にフィットする。個人的にはデビューアルバムのほうが好きではありますが、確立されたコンセプトの中で1曲1曲がぼやけず個性を持っているのはさすが。
Strange Days
ドアーズ
1967/09/25 ¥250
有名すぎない名盤で60年代を楽しもう
華々しいロックスターたちが多い中で話題になりにくいものの、60年代ロックを代表する名盤です。定番アルバムを聴き尽くしたときはぜひ、隠れた名盤で新鮮なロックを楽しんでみませんか?