往年のロックファンにとって、ロックミュージシャンの訃報ほど悲しいものはありません。
それが思い入れの強いミュージシャンならなおさら。
久々かなりショックを受けました。ザ・カーズのリック・オケイセック死去の知らせに。
長年闘病中だったならまだしも、そんな話を聞いたことがない中での知らせだったので寝耳に水。
ベンジャミン・オールが亡くなってから約20年というところで、中心人物のリック・オケイセックまで・・・。
リックのワンマンバンドとも言われることもあったカーズなので、リックの死去はカーズの終わりを意味するようなもの。
悲しいですね・・・。突然の訃報にショックです。
ちょっとカーズのDVDをしばらく流し続けようと思います。
元気なころのベンジャミンとリックの姿を見て浸ります。
私は完全に後追い世代のため、すでにカーズを知ったときはバンドは解散していました。
それでも、カーズの音楽は大好きで、カーズを知ってからというもののずっと私にとって生活の一部のような音楽でした。
あまりにショックだったので、リックがボーカル担当する曲とともに、カーズの思い出をつづろうと思います。
目次
80S直撃の両親が聞いていたカーズ
私とカーズとの出会いは、両親が聞いていたことがきっかけ。
両親は80Sストライク世代なので、私が子どものころからずっと家では70~80年代にヒットした洋楽が流れていたんです。
その中にカーズが流れていました。
よく流れていたのは「ドライブ」と「ユー・マイト・シンク」。
たまに「マジック」。
全部アルバム「ハートビート・シティ」の曲ですね。
「ドライブ」と「ユー・マイト・シンク」は両親が好きだから本当よく聞いていて。
私もそれで良い曲だなぁと思うようになりました。
ここあたりがはじめてカーズに「好き」と思ったとき。
カーズというバンドに興味を持った
それから数年経ち、両親が聞いていたカーズをもう一度しっかり聞いてみようと思い、デビューアルバムからすべて聞き出しました。
このときはミュージックビデオもしっかり見ました。
で・・・またカーズを好きになりました。
このときはちょっと不純な理由なんですが・・・カーズのベンジャミン・オールの美しさに完全に心奪われてしまったんですよね。
いやほんとカーズの曲が好きなのは前提なんですが、それ以上にベンジャミン・オールにいれこんでしまって。
ベンジャミン・オールのソロアルバムも探し回ったほどに・・・(でも結局入手困難で見つからなかった)。
まあ、理由はなんであれ、再びカーズを好きになったきっかけがベンジャミン・オールでした。
カーズの音楽に興味を持った
ベンジャミン・オールにはまって、カーズの音楽を聞くうちにカーズをどんどん好きになっていました。
聞けば聞くほどにカーズに唯一無二の音楽性の虜になっていくんですよね。
ユニークさがあり、かといって面白いバンドだなというだけでなく、ちゃんと楽曲も良い。
ほんと、アイデア豊富で飽きないんですよね。
あんまりカーズ関連の映像は少ないのですが、このライブDVD↓は今もたまに見返します。
カーズ関連の映像物は入手しにくくて貴重なんですよね。持っていてよかった・・・。
ちなみにベンジャミン・オールが亡くなる直前にカーズのメンバーで行われた対談が収録されているので、かなり貴重。
で、ライブ映像を見返すとやっぱり、カーズって独自性があって、ほかのバンドには真似できない個性があるんだなって感じるんです。
そしてこの世界観を創り出しているのがリック・オケイセックなんですよね。
楽曲にあるカーズ独特の世界観は、ほとんどリックのアイデアとセンスの塊。
ウィーザーはじめ数々のバンドをプロデュースしたことからもそれはわかります。
月並みですが全然色褪せないですし、リックのユーモアが楽しい。ミュージックビデオだってぶっ飛んでて面白いですしね!
カーズって不思議な魅力がある
カーズは、特別演奏技術が秀でているとか、影響力が絶大だとか、そんなバンドではないんですよね。
普通のロックバンドっぽいんです。
普通のロックバンドっぽいんだけど、確実にほかのバンドには再現できない個性がある。
その個性こそがリック・オケイセックなわけで。
リックが亡くなったと聞いてカーズを改めて聞き、思いを巡らせてしまいました。リックって本当に偉大な人ですね。
もうカーズというバンドが復活することはないと思うと寂しいですが、リック・オケイセックやカーズは永遠にロック史に名を連ねることになると思います。
リック・オケイセックがボーカルをつとめる好きな曲
最後に、リック・オケイセックがボーカルを担当するカーズで私の好きな曲を3曲だけ紹介したいと思います。
カーズのデビューアルバム「錯乱のドライブ」から。
もはやカーズについては客観的に聞けない耳になっているのですが、主観を排除しても良い曲だと思います。
この曲もデビューアルバムから。いわゆるカーズらしいポップな感じではなく、ロック色が強めです。
初期は結構渋めというか、落ち着いた感じというか。
80年代カーズから入るとずいぶん雰囲気が違うんですよね。
カーズでは珍しく?クール系の曲です。
メロディも演奏も洗練されていてかっこいいんです。ポップなイメージが強いカーズの中だと、ちょっと異質な雰囲気があるんですが。
これが良いんですよね。