クラシック音楽の起源はどこにあるのでしょうか。
どこから始まり、どのように発展したのか。
ここでは、クラシックの始まりと発展をわかりやすく年表でまとめています。
中世・ルネサンス(5世紀~1600年ごろ)
西洋音楽の歴史は中世・ルネサンス期までさかのぼります。
政治も経済も何もかもが宗教によって支配されていた中世、誕生したのがグレゴリオ聖歌。
グレゴリオ聖歌に複数のパートが加わるようになり、和声が生まれルネサンスの音楽は発展していきます。
ルネサンス音楽を開拓した音楽家たち
- デュファイ
- ダンスタブル
- バンショワ
新しい響きを発見し、「3度」「6度」という不完全協和音程の響きが基本となりました。
中期~後期ルネサンス音楽を発展させた音楽家たち
- ジョスカン・デ・プレ
- イザーク
- ラッソ
- パレストリーナ
後期ルネサンスでは音楽の方向性が二分します。
宗教音楽を追求したパレストリーナと、表現へと傾倒したラッソにです。
そして、表現を追求したラッソの流れが、次のバロック音楽への流れをつくります。
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バロック(1600年~)
それまで宗教のための音楽だったものが、感情表現のための音楽となったのがバロック期。
このころにはオペラや協奏曲など、クラシック音楽に数多くのジャンルが誕生しました。
そしてよく知られる音楽家たちがこの時代活躍します。
カッチーニ・モンテヴェルディ
カッチーニはローマを中心に生まれた新しい独唱スタイル、モノディー様式の代表作曲家のひとりで、イタリア古典歌曲を生み出しました。
そしてモンテヴェルディはさらにそれを発展させ、オペラを発見したのでした。
モンテヴェルディのオペラ「オルフェオ」は、現存する最古のオペラ作品だとされています。
バロック音楽時代の器楽
楽器によって演奏される器楽がこの時代多様化しました。
ひとつは、これまでの器楽が発展し組曲へ。
もうひとつは、ルネサンス声楽曲の器楽化へ発展し協奏曲へ。
そして最後に、新しい器楽の形への発展先がオペラの序曲でした。
フランソワ・クープラン(1668~1733年)
クープランで有名なのが、全4巻からなる「クラヴサン曲集」。
約220作品の小品が組曲を構成しています。
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678~1741年)
協奏曲を数多く作曲したのがヴィヴァルディ。
バロック音楽時代の代表作曲家です。
ヴィヴァルディ:協奏曲集《四季》より「春」第1楽章
エンリコ・オノフリ, ジョヴァンニ・アントニーニ & イル・ジャルディーノ・アルモニコ
2011/04/06 ¥250
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685~1750年)
バロック音楽といえばまっさきに思い浮かべるのはバッハではないでしょうか。
協奏曲、組曲、管弦楽曲など幅広いジャンルでハイクオリティな楽曲を作曲しました。
クラシック音楽においてもっとも重要な音楽家のひとりです。
バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第三番 ホ長調 作品1006よりガヴォット
川井育子(ヴァイオリン)
1997/12/22 ¥150
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685~1759年)
ヘンデルは、宗教的な内容のオペラであるオラトリオで成功を収めました。
そのオラトリオは、イギリスのさまざまな層の人々から支持を集めたのでした。
ヘンデルのオラトリオ「メサイア」は誰もが聞いたことがあるはずです。
送賓 – オラトリオ「メサイア」よりハレルヤ・コーラス: ヘンデル
Scholars Baroque Ensemble
1993/06/01 ¥150
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古典派
この時代になると、それまで貴族のためのものだったクラシック音楽が、市民にとって身近な存在になります。
市民のためのクラシック音楽となることで、よりわかりやすく単純な音楽に。
しかし音楽が単純化するということは、音楽の質が低下するということ。
音楽の質をいかに高めるかという課題に答えを出したのがハイドンでした。
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732~1809年)
プロの演奏者たちによって演奏されていた通奏低音は市民たちにとっては難しい。
そのため生まれた新しい様式であるホモフォニー(複数の声部が和声を構築)によってクラシック音楽は単純な音楽へと変化しました。
ハイドンは音楽を芸術の道へ戻すべくホモフォニーにポリフォニー(複数の独立した声部からなる音楽)を融合させる方法を提案したのでした。
ハイドン:弦楽四重奏曲第77番《皇帝》より第2楽章
アルバン・ベルク四重奏団
2011/04/06 ¥250
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~1791年)
モーツァルトもまた、ポリフォニーの持つ重要性を見出し名作を生み出しました。
オペラ「フィガロの結婚」や「魔笛」、交響曲など後の時代の規範となる作品を作ったのです。
夜の女王のアリア – 歌劇「魔笛」より (モーツァルト)
ナタリー・デセイ, ルイ・ラングレ & ジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団
2006/08/23 ¥250
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770~1827年)
ハイドンやモーツァルトの開拓した古典派様式の可能性をさらに拡大させたのがベートーヴェン。
とくに「第九」の呼び名で知られる「交響曲第9番」はクラシック音楽史上最高傑作のひとつで、後の作曲家たちに刺激を与えると同時に、超えるに超えられないハードルとして立ちはだかりました。
交響曲 第9番 ニ短調「合唱付き」作品125/第2楽章:モルト・ヴィヴァーチェ
北ドイツ交響楽団 & ウィルヘルム・ローア
2011/11/27 ¥-1
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ロマン派
フランス革命の後に残した失望、その中で生まれた新しい思想がロマン主義。
混乱の世界で、音楽に「愛」や「夢」を見出しました(簡単にいえば現実逃避)。
内面重視の、夢を見させてくれる音楽こそロマン派の音楽。
しかしロマン派の作曲家たちを苦しめるのは、ベートーヴェンの偉大なる「第九」の存在でした。
ベートーヴェンの傑作が彼らのプレッシャーになっていました。
ベートーヴェン「第九」の後
ベートーヴェンの「第九」以降、クラシック音楽界で動きがふたつに分かれます。
ひとつは、交響曲作曲を推し進めるブラームスの道。
もうひとつが、交響曲から交響詩、楽劇へと転向するワーグナーやリストの道です。
これらの対立はやがて抗争を引き起こすのでした。
フランツ・シューベルト(1797~1828年)
若くしてこの世を去った天才、シューベルト。
「夢」へのあこがれの音楽はシューベルトによって表現されました。
モーツァルトを好んでいた作曲家のひとり。
シューベルト: 魔王
Johannes Kalpers & Burkhard Kehring
2011/12/20 ¥150
エクトル・ベルリオーズ(1803~1869年)
開業医の子どもとして生まれ医者としての道を歩むはずだったベルリオーズは、19歳のころ音楽へと興味が移り親の反対を押しのけて音楽の道へ。
その後シェイクスピア劇団の女優であるハリエット・スミスソンと運命的な出会いをはたし激しい恋に落ちたベルリオーズは、その経験から自伝的な交響曲を生み出しました。
ベルリオーズの有名な「幻想交響曲」は、彼女との恋愛から着想を得たのでした。
エクトール・ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14 第1楽章:夢、情熱
小澤征爾 & サイトウ・キネン・オーケストラ
2011/01/01 ¥-1
フレデリック・ショパン(1810~1809年)
病弱な天才ピアニスト、ショパン。
故郷ポーランドを思う気持ちは人一倍強く、旅先にてワルシャワ蜂起がロシア軍によって鎮圧されたと知ったとき、その胸のうちは悲痛なものだったでしょう。
ショパンはそんな悲惨な現実から目を背け、幻想世界を音楽に求めました。
ショパン:前奏曲第15番《雨だれ》
ニコライ・ルガンスキー
2011/04/06 ¥250
ロベルト・シューマン(1810~1856年)
シューマンもまた、ベルリオーズと同じように恋愛を創作の原動力としました。
ピアニストであるクララへ、ピアノ曲集「子供の情景」作品15について「あなたはときどき私を子どものようだと言いましたが、その言葉が私を創作に駆り立てました」と書き送ったのです。
トロイメライ(シューマン)
ダニエル・バレンボイム
1979/04/17 ¥250
そのほかロマン派を代表する有名作曲家
- メンデルスゾーン
- リスト
- ワーグナー
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後期ロマン派~20世紀
後期ロマン派には、大規模な楽劇や交響詩が書かれるようになります。
また、国民楽派と呼ばれる民族主義的な音楽を数多く作曲した音楽家も登場します。
チャイコフスキーはロシア人であること、ドヴォルザークはボヘミア人であることを創作の動機としたのでした。
アントン・ブルックナー(1824~1896年)
ブルックナーはワーグナーの様式に影響を受けながら交響曲を積極的に作曲しました。
ヨハネス・ブラームス(1833~1897年)
ベートーヴェンの「第九」がそびえたつ中、ワーグナーは楽劇の道を進むのに対し、ブラームスはそれでも交響曲の道を探ろうとしました。
しかしこれが、ワーグナーたち新しい音楽を追求する「標題音楽派」とブラームスのように伝統を守りたい「絶対音楽派」の対立を生むことになります。
やがてブラームスは「交響曲第1番」を完成させ、ベートーヴェンの「第九」以来の最高の交響曲だと絶賛されました。
その完成度の高さから「ベートーヴェンの交響曲第10番」と称されたのです。
ブラームス 交響曲第1番 第4楽章
Hal Kahn
2013/06/14 ¥-1
国民楽派の音楽家たち
民族主義的な表現を用いた音楽、国民楽派という流れが生まれた後期ロマン派。
国民楽派の代表的な作曲家がこちらです。
- チャイコフスキー(ロシア)
- ムソルグスキー(ロシア)
- シベリウス(フィンランド)
- グリーグ(ノルウェー)
- スメタナ(チェコ)
- ドヴォルザーク(チェコ)
音楽はさらに新しい響きを求め
フランスでは、20世紀にもなるとサティがこれまでの西洋音楽とはまったく違った方向を見出します。
音楽は別に過剰に芸術でなくてもいい、そこにあるだけで心地よくなれるような、そんな生活に根差す音楽を。
サティが目指した音楽の方向性は、ドビュッシーによってさらに掘り下げられていきます。
そしてサティの影響を受けたラヴェルはジャズからインスピレーションを受けました。
西洋音楽からの離脱
そしてヨーロッパの国々でも新しい動きが。
西洋的な拍子感覚、調性からの開放の方向へ進んでいくのでした。
その結果クラシック音楽とポピュラー音楽との境界があいまいに。音楽の形は変化し続けています。
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