ロックは80年代に入ると多様化を見せます。
今回はニュー・ウェイヴとは何か、どのようなロックなのか、その歴史について焦点を当てました。
- ロックの起源を知る
- ビートルズが偉大なわけ
- “プロテスト歌手”ボブ・ディランの転機
- 「サージェント・ペパーズ~」名盤誕生の背景
- “神”と呼ばれた天才ギタリスト
- ドラッグ体験を再現するサイケデリック・ロック
- 難解さゆえに長く続かなかったブーム、プログレッシブ・ロック
- 主役交代、時代はビートルズからレッド・ツェッペリンへ
- ロックの神秘、グラム・ロック
- ロックスターなんてクソ!吠えたのはパンク
- ニューウェイヴ、ロックは形を変えてゆく
- 80年代を支えた”産業ロック”
- NWOBHMとヘヴィメタル
- 暗い社会に希望をもたらしたのはザ・スミス
- 自ら巻き起こしたブームを自らの死で終わらせたニルヴァーナの衝撃
- ブリットポップブームの象徴、ブラー対オアシス騒動
- 過激なパンクを広めたグリーン・デイの功績
ロックシーンはニューウェイヴ
1970年代末期から、ロックは電子音楽など新しい要素を取り込み形を変えてさまざまな形態のロックが生まれました。
70年代末期~80年代前半はさらに多様化したロックが台頭してきました。この新しい波、ニューウェイヴこそ80年代のロックを盛り上げたロックの歴史における重要なムーヴメントです。
たとえば、ポリスはロックにレゲエの要素を取り込み、スペシャルズはスカの要素をロックに取り入れました。
ニュー・ウェイヴの代表、トーキング・ヘッズにニュー・オーダー
ニュー・ウェイヴの最先端、トーキング・ヘッズ
トーキング・ヘッズはブライアン・イーノをプロデューサーに迎え、リズムとグルーヴを強調したサウンドで実験を重ね「リメイン・イン・ライト」という名盤を生み出しました。
ロックとロックではない音楽をみごと融合させた音楽で後世への影響は計り知れません。
ロックに新しい風をもたらしたトーキング・ヘッズは、後のロックの指針を示すものになったロックの歴史上重要なロックバンドです。
Once In a Lifetime
Talking Heads
1980/10/08 ¥250
フロントマンを失い生まれ変わったニュー・オーダー
ニュー・オーダーの前身はイアン・カーティスをフロントマンとするジョイ・ディヴィジョンというバンド。
イアン・カーティスが自ら命を絶ったことで、バンド名を”ニュー・オーダー“に変えフロントマンを変え、バンド活動を継続しました。
ニューヨークでクラブ音楽に触れたニュー・オーダーは、自分たちの音楽にエレクトロやダンス路線のサウンドを取り入れ始めました。
フロントマンを失い音楽性が変わったバンドの中でもヒットを収めたバンドは数少ないです。
Age of Consent
ニュー・オーダー
1983/01/01 ¥250
ニュー・ウェイヴから派生した、ニュー・ロマンティック
画像:Amazon
ニュー・ウェイヴから派生したジャンルとして、女性的なファッションやメイクを施したヴィジュアルのバンドを指すニュー・ロマンティックが流行したのも80年代。ロックのひとつの歴史を築いたジャンルです。
ニュー・ウェイヴからの派生、ニューロマンティックの代表バンド:デュラン・デュラン
ニューロマンティックの代表的なロックバンドはデュラン・デュラン。
メンバーのヴィジュアルからアイドル的扱いを受けましたが、侮るなかれメンバーの技術やソングライティング、楽曲はすばらしいです。
Planet Earth (Single Version)
デュラン・デュラン
1981/02/02 ¥250
ニュー・ウェイヴからの派生、ニューロマンティックの代表バンド:ヒューマン・リーグ
ヒューマン・リーグもニュー・ロマンティックムーヴメントに代表されるバンド。シンセサイザーによるテクノポップが特徴。
リーダーのフィル・オーキーが素人だった女の子(ジョアンヌ・キャトラル)をナンパしてメンバーに迎えたこともあり、彼女のボーカルに”んん??”と思う人もいるかもしれませんね。
Don’t You Want Me
The Human League
1981/10/16 ¥250
ニュー・ウェイヴから派生した、ゴシック・ロック
こちらもニュー・ウェイヴシーンから派生したジャンルのひとつ、ゴシック・ロック。ゴシックということばからわかるように、いわゆるヴィジュアル系メイクやファッションを特徴とするルックスと、暗鬱でまがまがしい誌的な歌詞が特徴です。
ニュー・ウェイヴからの派生、ゴシック・ロックの代表バンド:ザ・キュアー
ゴシック・ロックといえばイングランド出身のロックバンド、ザ・キュアー。
1978年の結成以来、メンバーを変え現在も活動を続けていますよ。見た目は暗-い印象を受けますが、曲は時期によって違うものの、華やかでキラキラな音ですよ。
アルバム「ザ・トップ」は激しくヘヴィなサウンドでありながらもポップさもあり今も支持を集める80年代ロックの歴史的名盤。
今はわかりませんが、80年代、90年代の日本のヴィジュアル系バンドはザ・キュアーの影響を受けてるんじゃないかなと思います。
Just Like Heaven
ザ・キュアー
1987/05/25 ¥250
ニュー・ウェイヴからの派生、ゴシック・ロックの代表バンド:バウハウス
バウハウスもザ・キュアーと同じくゴシック・ロックに代表されるロックバンド。
同じゴシック・ロックというカテゴリに分けられるものの、音楽性はまたザ・キュアーとはガラッと変わってきます。
ザ・キュアーはわりとポップなイメージもありますが、バウハウスはちょっととっつきにくいかも?でもハマる人はきっと暗鬱でアグレッシブな世界観にどっぷりになってしまうかも。
Hair of the Dog (feat. Meshell Ndegeocello)
Bauhaus
1981/10/01 ¥250
ロック史のまとめ
- 80年代に入るとロックは非ロックサウンドを取り入れ始め、60~70年代のいわゆる不良の音楽ではなくなった
- 80年代はそういったいろんな要素をロックに取り込む動きが活発に
- ニュー・ウェイヴからの派生ジャンルで、ニューロマンティックやゴシック・ロックが出てきた
<参考>クロスビート編集部 最強版 ロックの50年、究極の500枚 (2012/6/30)
- ロックの起源を知る
- ビートルズが偉大なわけ
- “プロテスト歌手”ボブ・ディランの転機
- 「サージェント・ペパーズ~」名盤誕生の背景
- “神”と呼ばれた天才ギタリスト
- ドラッグ体験を再現するサイケデリック・ロック
- 難解さゆえに長く続かなかったブーム、プログレッシブ・ロック
- 主役交代、時代はビートルズからレッド・ツェッペリンへ
- ロックの神秘、グラム・ロック
- ロックスターなんてクソ!吠えたのはパンク
- ニューウェイヴ、ロックは形を変えてゆく
- 80年代を支えた”産業ロック”
- NWOBHMとヘヴィメタル
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- 自ら巻き起こしたブームを自らの死で終わらせたニルヴァーナの衝撃
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- 過激なパンクを広めたグリーン・デイの功績