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【ロック史】幻覚体験が中毒になる!サイケデリック・ロック流行の歴史

60年代後半に一世を風靡したのがサイケデリック・ロック。

ビートルズやローリング・ストーンズも、一時期は傾倒しました。

今回はそんな歪んだ幻覚世界、サイケデリック・ロックの歴史に焦点を当てロック史に迫ります。

前回はギターの神様、ジミ・ヘンドリックスとエリック・クラプトンの歴史を追いましたの興味のある方はどうぞ↓

【ロック史】ロックの歴史、ギターの神様ジミ・ヘンドリックス

サイケデリック・ロックとは?サイケデリックの歴史

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画家とか芸術家というものはつねにプレッシャーにより精神を病むこともしばしば。

ミュージシャンもそう。自分たちの創造性に成功がかかってるんですから。その精神の安らぎのためにくすりを使用することはロック以前の音楽界でも普通のことでした。

薬物は芸術家や音楽家の間で古くから使われてきましたが、60年代後半に流行したのが、”幻覚症状を引き起こす”ものでした。

この、薬物による幻覚の世界を体現したロックが、サイケデリック・ロックです。



ヴェルヴェット・アンダーグラウンド (The Velvet Underground) のデビュー

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ヴェルヴェット・アンダーグラウンドは、自らが体験した生々しい体験やタブーなど、人間の内側の暗い部分を描写した、一般的にイメージされるアメリカ的なロックとは異質のロックでデビューします。

そのアルバムが「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ」。

I’m Waiting for the Man
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド & ニコ
1967/03/12 ¥250

今でこそロックの歴史的名盤としてこのアルバムを挙げる人が多く、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドに影響された人も多いですが、当時は商業的には成功しませんでした。

ですが、このアルバムの評価は年を経るごとに高まっていき、数々の有名ロックスターに絶大な影響を与えました。ボーカリスト&ギタリストのルー・リードの人の暗闇部分を描写するリアルな歌詞、サウンドはまさに幻覚世界。

無機質なノイズと圧倒される曲展開は鳥肌ものですね。難解で当時理解されにくかったのかもしれませんね。



サイケデリック・ロックの流行

サイケデリックの新鋭、ピンク・フロイド

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プログレッシブ・ロックのイメージが強く、プログレッシブ・ロックの5大バンドとされていますが、初期の音楽性は、前衛的なサイケデリック・ロックそのものでした。

そのサイケデリック・ロックの音楽性は、初期のメンバー、シド・バレットによるところが大きいでしょう。

シド・バレットはピンク・フロイドのボーカル&ギターを担当していましたが、薬の過剰摂取で精神状態が異常だったそうです。そんなシド・バレットを中心として作られたのが、「夜明けの口笛吹き」。

全曲に渡ってもわっとした幻覚世界が広がります。サイケデリック・ロックとはなんぞやを知りたい人は、このアルバムを聞けば一発。

【最高傑作は?】プログレッシブ・ロックバンド、ピンク・フロイド(Pink Floyd)のおすすめアルバム!名盤はこれ

Take Up Thy Stethoscope and Walk
ピンク・フロイド
1967/08/05 ¥250



サイケデリック・ロックへの傾倒、クリーム

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ギタリストのエリック・クラプトン、ベースのジャック・ブルース、ドラムのジンジャー・ベイカーの3人で結成されたクリーム。

もともとの出発点はブルース・ロックでしたが、その音楽性は形を変えサイケデリック・ロックに。

White Room
クリーム
1968/07/01 ¥250

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サイケデリック・ロックの歴史における象徴的存在、ドアーズ

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27歳で謎の死を遂げたロックスター、ジム・モリソンが在籍したサイケデリック・ロックバンド、ドアーズ。

つねに権力や体制へ反抗的で、ステージ上での過激なパフォーマンスで逮捕されるなど、誰もが想像するロックスター像を詰め込んだような存在だったバンドのカリスマ、ジム・モリソン。

しかし、ロックスターの虚像はジム・モリソンを苦悩させ、心に暗い影を落とします。アルコールなどに心身ともに蝕まれ、結果その短いジム・モリソンのロックの歴史は終わりを迎えます。

ドアーズのデビューアルバム「ハートに火をつけて」は、ジム・モリソンのつかみどころのない死と狂気が詰め込まれた傑作であり、問題作。歴史的名盤として今も支持を集めます。

Light My Fire
ドアーズ
1967/01/04 ¥250

ほかにもいろんなロックバンドがサイケデリック・ロックに傾倒

カントリーロックとして認知している人も多いであろう、グレイトフル・デッドやバーズも初期はサイケデリック・ロックでした。

また、ピンク・フロイドと同じように、プログレッシブ・ロックの代表バンドとしてのほうが有名ですが、ソフト・マシーンもまたサイケデリック・ロック路線の時代がありました。



サイケデリック・ロックの衰退

一時はビートルズやローリング・ストーンズもサイケデリック・ロックに傾倒し、ロックにおけるひとつの歴史を築いたサイケデリック・ロックですが、60年代の終わりには終焉を迎えることになります。

そして、イギリスではサイケデリック・ロックはその形を“ハード・ロック”や”プログレッシブ・ロック”に形を変えていきます。

次回はこちら▼

【ロック史】斬新で芸術的!サイケデリック・ロックからプログレッシブ・ロックへ歴史は動く

ロック史のまとめ

  • 60年代後半サイケデリック・ロックが流行る。
  • サイケデリック・ロックは人間のダークサイド、内省的な歌詞が特徴。
  • ヴェルヴェット・アンダーグラウンドは当時は商業的に成功していなかった。
  • ピンク・フロイドも最初はサイケデリック・ロックだった。
  • 1960年代終わりにはブーム衰退。

この時代は、形は違えどロック史に数々の悲劇が生まれた時代でもありますね。ロックスターたちの苦悩やプレッシャー、内側に秘める混沌をもっとも表現したのがサイケデリック・ロックなのかもしれません。

続きはこちら!

<参考>

クロスビート編集部 最強版 ロックの50年、究極の500枚 (2012/6/30)