高尚で敷居の高いイメージのあるプログレッシブ・ロック。
一度その魅力にとりつかれたら沼にはまってしまうがごとく抜け出すことができません。
そんな麻薬のような魅力あるプログレッシブ・ロックの名盤を10枚紹介します。
初めて聞く人にもおすすめできる味わい深いアルバムなので、興味ある方はぜひ手に取ってみてください。
プログレのおすすめ名盤:レッド
イングランド出身のプログレッシブ・ロックバンド、キング・クリムゾンの名盤「レッド」です。
かっこいいプログレッシブ・ロックアルバムではナンバーワンではないでしょうか。リーダーであるロバート・フリップの奇才っぷりが光ります。
幽玄な雰囲気があるかと思えば、アグレッシブでハードなサウンドもあり。緊迫感ある演奏には圧倒されます。キレまくりの尖った演奏、ジョン・ウェットンのしっとりした甘いボーカル、ビル・ブラフォードの技術力の高さ・・・聴きどころ盛りだくさんの名盤です。
アヴァンギャルドなロックが21世紀の今でも新しいです。
Red
キング・クリムゾン
1974/09/27 ¥250

プログレのおすすめ名盤:恐怖の頭脳改革
ロックとクラシック音楽の融合で独自の音楽性を持つプログレッシブ・ロックバンド、エマーソン・レイク・アンド・パーマー。
クラシック音楽をアレンジした曲もあり、ロックのジャンルにおさめきれないほど広がりのある世界観があります。「悪の教典」の演奏は音の洪水にひたすら圧倒されてしまいます。
ちなみにこのアルバムのジャケット、男性の下半身がよく見ると描かれています。すごくわかりづらいですが、真ん中の丸い鏡の下あたりです。
KARN EVIL 9 a. 1st Impression b. 2nd Impression c. 3rd Impression
エマーソン・レイク&パーマー
1973/11/19 ¥-1
プログレのおすすめ名盤:西暦2112年
カナダ出身のロックバンド、ラッシュのアルバム「西暦2112年」。
もともとハードロックバンドとして活動していたこともあり、歌い方やボーカルはハードロックを思わせるキンキン寄りの個性的なボーカルです。
「西暦2111年」というタイトルやジャケット、サウンドから近未来を感じさせるアルバムは、ラッシュがプログレッシブ・ロックバンドとして確固たる地位を決定づけた傑作。
プログレらしく読めない曲展開とスケールの大きさがあるのですが、それでも独特なボーカルでプログレ初見の人を引き込んでしまうほどのポテンシャルを持っています。
A Passage to Bangkok
ラッシュ
1976/04/01 ¥200
プログレのおすすめ名盤:狂気
イングランド出身のプログレッシブ・ロックでもっとも有名なバンド、ピンク・フロイドの最高傑作と名高い「狂気」。
曲と曲がつながっているメドレー形式になっているコンセプト・アルバムです。
プログレッシブ・ロックなのにキャッチーで聞きやすい作品で、もはやジャンルの枠を飛び越えた歴史的大名盤。ビルボード200に741週連続でランクインという記録は伝説級です。
曲の構成から効果音まで、緻密に計算された渾身のアルバムはプログレッシブ・ロックを聞くなら必聴。
Time
ピンク・フロイド
1973/03/01 ¥250

プログレのおすすめ名盤:サード
初期はむしろサイケデリック・ロックな音楽性を特徴とした楽曲が多かったソフト・マシーン。
しかしメンバー変遷とともに音楽性も移り変わっていきました。「サード」は、ソフト・マシーンがジャズ、プログレッシブ・ロック期にあったころのアルバムです。
とはいえもともとがサイケからの出発点ということもあり、このアルバムを聞いていてもどこかサイケ的な歪んだ風景が感じられます。この独特の空気感が好みの分かれるところでもあると思います。
諦めず、挫折せず聞き続けた先にみたことがない景色が広がる音楽です。
Moon In June
Soft Machine
1970/06/01 ¥-1
プログレのおすすめ名盤:エーゲ・バミヤージ
ドイツのロックバンド、カンのプログレッシブ・ロックアルバム「エーゲ・バミヤージ」。
ポップなアルバムアートワークがインパクト大ですが、中身はそのイメージからはほど遠い。そのギャップがたまらないわけですが、初めて聞いたときの衝撃といったらこの中でも一番です。
中にはポップで聞きやすい曲もありますが、いかにもプログレらしい難しい曲が聴きどころ。
“エーゲ海のオクラ”というタイトルからは想像できない、緻密なサウンドやあまりにも難しい楽曲の数々には理解が追いつきません。
Pinch
カン
1972/11/01 ¥200
プログレのおすすめ名盤:イメージズ&ワーズ
この中では比較的新しいほうであるアメリカのプログレッシブ・ロックバンド、ドリーム・シアターのアルバム「イメージズ&ワーズ」。
そしてこの中で唯一のアメリカのバンドです。
ときにヘヴィメタルという括りに入れられることもありますが、本作は聞きやすいさ、わかりやすさでいえばこの記事で挙げているアルバムの中でも1位2位を争うほど。
親しみやすい楽曲とボーカルが、プログレを聞かない人にもやさしい。
かといってプログレらしいドラマティックな展開や圧倒される演奏を忘れるでもなく。複雑さと聞きやすさは相容れないですが、絶妙なバランスで聞かせてくれる作品です。
Pull Me Under
ドリーム・シアター
1992/07/07 ¥250
プログレのおすすめ名盤:月夜のファンタジア
イングランド出身のプログレッシブ・ロックバンド、キャメル。
キャメルの特徴は音の美しさにあります。ロックバンドというのに違和感があるほどに叙情的で透明感があるサウンドで、どちらかといえばクラシック音楽を聞いているような感覚。
一点の曇りもないクリアな音には癒されます。
今回挙げているバンドの中でも趣深さは随一で、私個人的にもとても好きでおすすめしたいプログレバンドです。
Song Within A Song (Live At Hammersmith Odeon)
キャメル
1978/01/01 ¥250

プログレのおすすめ名盤:危機
イギリスのロックバンド、イエスの名盤「危機」。
メンバーの移り変わりが激しく音楽性も多様なイエスの中でも、いわゆる黄金期とされる時期、メンバーのときにリリースされたアルバムです。
このアルバム、収録曲はたったの3曲。ただし1曲が長いです。
とにかく1曲の充実度・満足度が高い。聞けば演奏や曲作りへのこだわりがわかるほどにクオリティが高すぎるのです。成功しても驕りが一切なく理想を追求する姿勢には脱帽です。
Close To the Edge (I. The Solid Time of Change, II. Total Mass Retain, III. I Get Up I Get Down, IV. Seasons of Man)
イエス
1972/09/13 ¥-1

プログレのおすすめ名盤:童夢
イングランド出身のプログレッシブ・ロックバンド、ムーディー・ブルースの名盤「童夢」です。
プログレッシブ・ロックの元祖ともいえるバンドで、プログレを聞くならはじせない存在。
この「童夢」は上品でやわらかい音が特徴のアルバムです。プログレというと複雑でハイレベルな演奏技術に重きを置いた音楽というイメージもありますが、このアルバムは全然そんなことありません。
初めて聞く人もあたたかく迎えるような優しいサウンドで、気難しさなんて感じらせません。
プログレのエッセンスがつまったムーディー・ブルースは必聴です。
The Story In Your Eyes
ムーディー・ブルース
1971/07/23 ¥250
