薬物使用により意識が幻覚世界に迷い込む。
歪んだ酔いそうな世界・・・そんな薬によってもたらされる世界観を再現するのがサイケデリック・ロック。
60年代後半に流行し、ビートルズやローリング・ストーンズも一時サイケデリック・ロックに傾倒しました。
今回はそんなロックスターがこぞって体現したサイケデリック・ロックの名盤を10枚紹介します。
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サイケデリック・ロックの名盤①帽子が笑う・・・不気味に
ピンク・フロイドのメンバーだったシド・バレットがバンド脱退後に発表したソロ作品「帽子が笑う・・・不気味に
」。
それまでピンク・フロイドの中心メンバーであったシド・バレットでしたが、自身の薬物問題や精神病がシド・バレットを蝕み脱退せざるをえませんでした。
その後リリースした本作は、ピンク・フロイドのサイケアルバム以上にサイケデリック。
意図してサイケデリックなアルバムを作ったというよりは、当時のシド・バレットの心をそのまま映し出したかのように純粋なサイケデリック・ロックです。意識がトリップしてしまうほどに歪んだ音、世界観に眩惑されます。
Octopus
シド・バレット
1970/01/03 ¥250
サイケデリック・ロックの名盤②ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ
アメリカのロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの名盤「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ
」。
リリース当時はあまりの曲の難解さにウケず、年月とともにアルバムへの評価が高まっていきました。今ではこのアルバムの影響力はビートルズに匹敵するほどにまでなりました。
リリース当時の評価が高くなかったのは、あまりに生々しく暗い作風にもあると思います。
人間のダークサイドをリアルに表現した歌詞、鬱々としたサウンド・・・思わず目をそむけたくなるほどに内省的な楽曲の数々は斬新すぎました。
Sunday Morning
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド & ニコ
1966/12/01 ¥250
サイケデリック・ロックの名盤③太陽の賛歌
アメリカのロックバンド、グレイトフル・デッド。
彼らの音楽性は本当に多様で、フォーク、カントリー、ブルース、即興ジャズ・・・グレイトフル・デッドのイメージを人に聞けば返ってくる印象はばらばらのはず。
ですが、中でもサイケデリック・ロックはグレイトフル・デッドのイメージの大部分を占める要素。
「太陽の賛歌」はグレイトフル・デッドの初期、サイケデリック・ロック期の名盤です。
That’s It for the Other One, Pts. I-IV
グレイトフル・デッド
1968/07/18 ¥250
サイケデリック・ロックの名盤④クリームの素晴らしき世界
実力派ミュージシャン、エリック・クラプトン、ジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルースによって結成されたバンド、クリームの名盤「クリームの素晴らしき世界
」です。
メンバーそれぞれが技術ある凄腕ミュージシャンということで、エゴのぶつかり合いで仲はかなり悪かったようです。わずか3年ほどという活動期間の短さがメンバー間の関係を物語っていますね。
ただ、メンバー同士が険悪なのは悪いことばかりではありません。
メンバー同士の険悪感が演奏に緊張感をもたらし、張りつめた世界観を創り出しています。それぞれがセルフィッシュな演奏に圧倒されます。
White Room
クリーム
1968/07/01 ¥250
サイケデリック・ロックの名盤⑤ハートに火をつけて
アメリカのロックバンド、ドアーズの名盤「ハートに火をつけて
」。
誰もが想像するロックスター像を演じ過激なパフォーマンスで話題を呼びましたが、いつしかいつわりのロックスター像に苦しめられることになったボーカリストのジム・モリソン。
計算のうえだったとはいえ、官能的な振る舞いや犯罪行為、言動、そして27歳という若さでの不審死はロックスターの生きざまそのものでした。
このアルバムは、そんな”ロックスター”ジム・モリソンの狂気に満ちた作品です。
Light My Fire
ドアーズ
1967/01/04 ¥250
サイケデリック・ロックの名盤⑥霧の5次元
サイケデリック・ロックのパイオニア的アルバム、ザ・バーズの「霧の5次元
」。
ザ・バーズは、ボブ・ディランの「ミスター・タンブリン・マン」という楽曲のカバーでヒットし、フォーク・ロックバンドとして有名でしたが、60年代後半のサイケデリック・ロックブームに先駆けとなる本作をリリースしました。
平衡感覚がおかしくなるような不安を煽る歪んだ音はまさにサイケデリア。
Eight Miles High
ザ・バーズ
1966/03/01 ¥200
サイケデリック・ロックの名盤⑦デイズ・オブ・フューチャー・パスト
イングランド出身のプログレッシブ・ロックバンド、ムーディー・ブルースのアルバム「デイズ・オブ・フューチャー・パスト
」です。
初期のR&B色は影を潜め、サイケデリック、プログレッシブに傾斜。とはいえ、オーケストラ+ロックというクラシック音楽的なサウンドが前面に出されているため、いわゆるサイケデリックな部分は控えめな印象です。
実験的で斬新な音楽性はプログレッシブ・ロックの祖であり、すべてのプログレバンドのルーツはムーディー・ブルースにあります。
The Day Begins (Including Morning Glory)
ムーディー・ブルース
1967/11/10 ¥250

サイケデリック・ロックの名盤⑧オデッセイ・アンド・オラクル
イギリスのロックバンド、ゾンビーズの大ヒットアルバム「オデッセイ・アンド・オラクル
」。
アルバムに収録されている「Time of the Season」はあまりにも有名ですね。浮遊感あるサウンドにコーラスが特徴の名曲。誰もが一度は耳にしたことがあるはずです。
センスある音使いに幽玄なボーカルが美しく心地よい、ブリティッシュ・サイケデリック・ロックの最高傑作です。
Time of the Season
ゾンビーズ
1968/04/19 ¥150
サイケデリック・ロックの名盤⑨The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators
アメリカのロックバンド、13thフロア・エレベーターズの名盤「The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators
」。
頭がグラグラするほど酔わされる感覚が気持ち良い音楽はサイケデリック・ロックの真骨頂ですね。サイケデリアを間接的に体験させてくれる世界観が気持ち悪いような、アガるような不思議な感覚です。
個人的にはサイケデリック・ロックアルバムではほかの追随を許さない、最高傑作だと思います。
You’re Gonna Miss Me
13th Floor Elevators
1966/01/01 ¥150
サイケデリック・ロックの名盤⑩夜明けの口笛吹き
イングランド出身のロックバンド、ピンク・フロイドの名盤「夜明けの口笛吹き
」。
ピンク・フロイドといえばプログレッシブ・ロックですが、初期は中心人物であるシド・バレットの音楽性により、プログレッシブ・ロックとはかけ離れたサイケ感満載な音楽です。
シド・バレット在籍時とデヴィッド・ギルモア加入後とはまったく別のバンドといってもいいくらい。
心を不安にさせる不協和音、意識が遠くに持って行かれそうになるような感覚は、鬱状態にあったシド・バレットの心の風景そのものだと感じます。
Matilda Mother
ピンク・フロイド
1967/08/05 ¥250
最強にサイケデリックなロックアルバムはこれ!
以上、サイケデリック・ロックの名盤10選でした。
個人的には13thフロア・エレベーターズ「The Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators」がエグイほどにサイケだと思ってます。
強烈に歪んだ世界観に狂気すら感じるほどです!